WordPress:多言語プラグインの種類とベストな翻訳プラグイン
こんにちは。新宿のウェブ制作会社イッティのデザインスタッフです。 英語勉強していますか? 私は英語が全然ダメなので、外国語ディレクターの方に海外サイトの情報を読む時や、海外サイトにコンタクトする時に助けてもらっています・・・ 外国人が日本のウェブサイトに訪れた時に英語ページがあると便利ですよね。
ワードプレスで制作されたホームページを日本語以外の英語やスペイン語、イタリア語などの多言語にも対応する場合、プラグインを導入することで簡単に多言語ホームページにできます。多言語化プラグインは多数ありますが、このベスト3から選べば間違いないです。
インバウンド政策で外国人旅行者が増えて、ホームページや料理メニューの英語対応も増えています。
ホームページの英語ページを作る場合は、プラグインを導入する必要も無く、最小コストで英語ページを追加することができます。
「英語の記事も投稿していく」「英語に翻訳するページが多い」場合は、プラグインを導入した方が、制作・運営のコストを抑えることができます。
多言語プラグインの記事の投稿はどうなっている?
多言語プラグインの多くが、まずは「日本語の記事」を書いて投稿します。
その後に「英語の記事」を書いて投稿します。
つまり、日本語・英語それぞれの記事を投稿することになります。
ちょっと面倒ですね。
日本語、英語の記事を投稿すると、外国からのアクセス、またはブラウザの設定言語に合わせて「英語」ページが表示されます。
アクセスしたユーザーの位置情報(IP)と、ブラウザの言語設定で判断しているわけです。
そのため、例えばアメリカ人の旅行者が日本国内からアクセスしても言語設定が英語の場合は、英語ページが表示されます。
多言語プラグインには3つのタイプがある
多言語プラグインには下記の3つのタイプがあります。
- 「日本語」「英語」それぞれのページを書いて投稿するタイプ
- 記事を記入する投稿画面に「日本語」と「英語」の入力欄があるタイプ
投稿画面に日本語・英語(その他の言語も可能)の入力欄があるため、記事は書きやすいです。 - ページを自動的に翻訳するタイプで、日本語だけの記事を書くだけです。
翻訳は機械翻訳になります。
「翻訳のクオリティが気にならない」「コストを優先したい」場合にはお薦めの翻訳プラグインになります。
多言語化プラグインで最も多いのは(1)のタイプですが、ディープラーニングの精度が高くなってきたので(3)のタイプを導入するケースも増えてきています。
翻訳テキストを入力する多言語プラグイン
自動翻訳ではなく、人による翻訳テキストを入力する多言語プラグインは数多く存在しますが、人気のある3つの多言語化プラグインから選ぶのがお薦めです。
Bogo
Contact Form7の製作者であるTakayuki Miyoshi氏が制作したプラグインです。
metaタグのランゲージ設定や、言語切替のメニューなど、多言語プラグインには必要な機能を抑えながら、ワードプレスを汚さない設計になっています。
投稿方法
日本語の記事を投稿した後に、英語の記事を投稿することになります。
Bogoがお薦めのケース
日本語ページと英語ページだけがあれば良いケースにおすすめです。
Polylang
世界でも最も利用されている多言語プラグインです。
WooCommerceとPolylangとを結合できるプラグイン「Hyyan WooCommerce Polylang Integration」もあり、越境ECをされる方にはお薦めのプラグインです。
投稿方法
日本語の記事を投稿した後に、英語の記事を書いて投稿することになります。
polylangがお薦めのケース
日本語、英語、中国語、イタリア語など、数多くの言語に対応したい場合にお薦めです。
WPML
WPMLも多機能で定番の多言語プラグインです。残念ながら有料プラグインです。
機能も豊富で、他のプラグインがWPMLに対応していることも多くあります。
WPMLに対応しているWooCommerceのプラグインも数多くあります。
投稿方法
投稿画面に、言語それぞれの入力欄があります。
WPMLがお薦めのケース
多くの言語に対応したい場合や、他のプラグインとの連携したい場合にWPMLは最適なプラグインです。
WooCommerceに対応。越境ECには最適な多言語プラグインです。
自動翻訳のプラグイン
自動翻訳のプラグインでは「Linguise」「WEGLOT」「Gtranslate」から選択すると良いでしょう。
Linguise
無料版は無く、設定できる言語数は無制限で、月15ドルから利用できます。
UIも良いので自動翻訳ならLinguiseから検討するのが良いでしょう。
WEGLOT
WEGLOTも月15ドルから利用できますが、プランごとに対応言語に上限があります。2,000語未満は無料で利用できます。
Linguise、WEGLOTどちらのプラグインもランゲージに合わせたURLを表示させることが可能です。
例えば英語にすると「itti.jp/en/」になり、イタリア語にすると「itti.jp/it/」になります。ただし「/integrations/」は「/統合/」となってしまうので、回避する設定を行いましょう。
Translate WordPress with GTranslate
Googleの翻訳機能を利用した自動翻訳プラグインで、長く開発が継続されています。
無料で利用可能ですが、言語に合わせたURLの設定などは有料となります。
無料版は「Google Language Translator」として提供されています。
多言語サイトの注意点
多言語プラグインの導入する前に注意する点があります。
フォームの自動返信メール
ウェブサイトの多言語化で悩まされるのがお問い合わせフォームの自動返信メールです。ページを自動で翻訳できても自動返信メールは翻訳して送信できません。
自動返信メールの対策としては
- 言語ごとのフォームと自動返信メールを用意する。
- 自動返信メールの文章に、対応言語ごとの文章を記載する。
- Conditional Fields for Contact Form 7を使ってメール文章を分岐させる。
- 自動返信メールをしない・・・。
一度導入した多言語プラグインを運営後に変更するのは困難です。どの多言語プラグインを導入するかは慎重に検討する必要があります。