GLOSSARY
ホームページの制作・運営に役立つ用語辞典
ホームページ制作用語
ユーザビリティ
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EFO
EFOとはエントリフォーム最適化(Entry Form Optimization)の略で、資料請求や、商品購入の入力フォームを改善して請求数や売上を増やす施策のことです。
ECサイトの「カゴ落ち」や、資料請求の途中放棄は、入力フォームを改善することでカゴ落ちや放棄率を下げることができます。
入力フォームの改善
入力フォームの改善策として下記があります。
- 入力項目を減らす
- 半角全角どちらでも入力可能とする
- 未入力や誤入力はリアルタムでアラートを表示する
- 記入例を記載する
- 必須項目であることを分かりやすくする
- フォームページから離脱する時にアラートを表示させる
- 郵便番号から住所を自動入力できるようにする
- キー入力とマウス操作を交互にさせない
- 選択項目にできるものを入力項目にしない
- 電話番号、郵便番号はハイフンあり・無しでも可能とする
- TABキーでも操作できるようにする
- 入力・確認・完了などのステップ数を表示する
「エラー画面」「確認画面」「完了画面」のデザインを見直したり、サンキューメールの文章の見直し、セキュリティまでも施策範囲と考えて改善します。
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SERPs
SERPsとはSearch Engine Result Pageの略で、ヤフーやグーグルなどの検索サイトでの検索結果のことです。「サープス」と呼ばれます。
検索サイトはユーザーの利便性や広告収入などを検証しながら検索結果の表示を頻繁に変えています。
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UX
UXとはUser Experience(ユーザー・エクスペリエンス)の略で、顧客が製品やサービスを通して得られる価値や体験のことです。
ウェブサイトにおいては、操作性や可読性、ビジュアルや情報の提供、問い合わせや検索の最適化など、ウェブサイトを通して顧客へ価値や体験を提供することです。
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インクルーシブ デザイン
inclusiveとは「保活的、含む」という意味で、年齢(子供、老人)、人種など、ターゲットから除外されていた人々をサービス開始から巻き込むデザインプロセスの一手法です。
年齢、人種、デバイスに関わらず、より多くの人が同等にサービスを体験できるUIやデザインを提供することにあります。
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サイテーション
サイテーション(citation)とは、引用、参照のことで、ユニバーサル検索結果のGoogle+ローカルが表示されるエリアで上位表示されるための一要因とされます。
企業や店舗などを紹介しているウェブサイトやブログに記載されているNAP(企業名や住所、電話番号)をGoogleは(バックリンクが無くても)情報として参照しており、Google+ローカルに登録したNAPと一致した方が、ユニバーサル検索の検索結果に表示されるGoogle+ローカルエリアで上位に表示されやすいとされています。
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サッカード
サッカードとは、眼球運動のいち現象のことで、一点を見ているようでも眼球は小刻みに動きその周辺を見ています。
文章を読むとき、単語ひとつひとつ見て読み進んでいるように思うが、戻ったり、進んだりしながら文章を理解しながら読んでいます。
一般的には、一行が短く、適度に改行されている文章が好まれますが、改行されるたびにサッカードが中断されます。
そのため、文章はサッカードが中断されない一行が長い文章の方が早く読めます。
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サビタイジング
サビタイジングとは、人間が視覚処理する工程で起こる現象のひとつ。
例えば、下記の●の数は即座に4つと分かります。
● ● ●●
下記の数が分かるのには少し時間がかかります。
● ●● ● ● ●●
人間の視覚処理は、4つまでは瞬時に処理できるが、4つ以上になると処理に時間がかかります。
ウェブサイトのメニューを4つにすることで、ユーザーは瞬時にホームページのリンク先を理解することができます。
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中心視野と周辺視野
視野には下記の2つの視野があります。
対象を直視している時の「中心視野」
視界には入っているが直視していない「周辺視野」ウェブページで直視している領域以外に、点滅するテキストやバナーがあると気になるのは「周辺視野」によるものです。
周辺視野の情報は、対象物の全体像を理解するため有効な視野とされます。
トップページやインデックスページなど、情報量が多いページは周辺視野を意識したデザインをすることで全体像をユーザーに伝えることができます。
また、注目させたい場合は、余計な情報を周辺に配置しないデザインが良いとされます。
余計な領域をグレーアウトするjQueryプラグイン「Seek Attention」などがあります。
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ディレクトリ型検索
ディレクトリ型検索とは、データ検索に用いられる方法のことです。
例えば、好みの車を検索する場合は下記の手順となります。
- 色から「赤」を選択
- タイプから「セダン」を選択
- 価格から「200万円以下」を選択
- 検索結果が表示される。
このように条件を選択していくことで、目的の車を検索することができます。
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ヒューリスティック評価
ヒューリスティック評価とは、デザイナーやエンジニアが経験に基づいてインターフェイスやデザイン、システムなどを評価する手法のことです。
ヒューリスティックとしては「ヤコブ・ニールセンのユーザビリティ10原則」が有名です。
- システム状態の視認性を高める
- 実環境に合ったシステムを構築する
- ユーザにコントロールの主導権と自由度を与える
- 一貫性と標準化を保持する
- エラーの発生を事前に防止する
- 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
- 柔軟性と効率性を持たせる
- 最小限で美しいデザインを施す
- ユーザによるエラー認識、診断、回復をサポートする
- ヘルプとマニュアルを用意する
デザイナ-やエンジニアはホームページを制作する時にヒューリスティック(経験則)に基づいてデザインやシステムを作り上げます。
良いデザインやシステムを制作するには、デザイナーやエンジニアの経験や情報だけでは十分ではなく、ユーザーによるテストをおこなうことでより良いデザイン、システムを制作することができます。
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ファセットナビゲーション
ホームページのナビゲーションの一種で、主にECサイトなどに用いられます。
例えば「車」を選ぶと、「色」「価格」「乗車人数」などのサブナビゲーションから絞り込むことができます。
サイト内検索とは違い、あらかじめ最適なナビゲーションを用意しているのが特徴です。
ファセットナビゲーションとSEO
ファセットナビゲーションを用いた時に問題となるのが重複コンテンツ問題です。
「車+赤色」「車+青色」「車+250万円台」など、ページ内容がほぼ変わらないURLが乱造されるため、重複コンテンツとなります。
ファセットナビゲーションを用いる場合は、URLに追加されるパラメーターの設計も必要となります。
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ファセット分類
ファセットとは、データ検索や情報整理に用いられる方法で「ファセット分類」とも言われます。
例えば好みの車を検索する場合に、下記の選択項目があるとします。
色:(赤)(青)(白)(黒)
タイプ:(軽)(セダン)(ワゴン)
価格:(100万円台)(150万円台)(200万円台)色を(白)、タイプを(セダン)、価格を(150万円台)を選択して検索すると該当する車が検索結果に表示されます。
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フォント
フォントとは「文字」のことです。
印刷物の場合は、さまざまなフォントを使ってデザインできます。
ホームページの場合は、ユーザーのパソコンにインストールされているフォントで表示されます。
例えばWindows10には「游ゴシック」「メイリオ」などのフォントがOSにバンドルされていますが、Windows7には「游ゴシック」がバンドルされていません。
そのため游ゴシック使ったホームページを構築してもWindows7を使っているユーザーは「遊ゴシック」以外のフォントで表示されてしまいます。
OSにバンドルされていないフォントをデザインに使用する場合は、画像として利用します。
印刷物の場合は文字をアウトライン化して納品します。Web Fontの利用
近年はOSにバンドルされていないフォントをホームページでも表示できる「Web Font」を利用するのが一般的となっています。
WebFontは「Google Fonts」のように無料で利用できるサービスや「TypeSquare」のような有料サービスもあります。
WebFontは、フォントデータをローカルにダウンロードするため、ホームページの表示速度が遅くなります。特に日本語フォントはファイルサイズが大きくなるため、表示速度が遅くなります。
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フールプルーフ
フールプルーフ(fool proof)とは、ユーザーが誤った操作をしないような配慮や、誤った操作をおこなった場合でも安全な対策を事前におこなっておくことです。
ホームページの入力フォームに「記入例」の表記や、電話番号の入力欄は数字だけがを入力することができる。「リセット」ボタンが押された場合はアラートで再度確認するなどがあります。
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マジカルナンバー7
マジカルナンバー7とは「人間が一瞬で記憶、認識できる数は7つまで」として誤って広まった情報です。
正しくは一瞬で記憶、認識できる数は4つまでです。「マジカルナンバー4」が正しい情報です。
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ユーザーテスト
ユーザーテストとは、利用者に実際に商品やサービスを利用してもらい、利用者の行動から改善点やアイデアなどを得るためのテストのことです。
ホームページの場合は、ターゲットとなる被験者に実際にホームページを使ってもらい改善点を発見する評価手法として用いられます。
ユーザーテストでは5人の被験者でユーザビリティ問題の約85%を発見できると言われており、多数より5名程度のユーザーテストを数回繰り返した方が効果があります。
但し、ユーザーテストで被験者から指摘された問題が本当に改善すべきかは検討する必要があります。